WordPressでECサイトを作る方法を徹底解説!メリット・デメリットから成功事例まで

「コストを抑えてECサイトを始めたい」「ブログと連携してネットショップを運営したい」そんな想いを持つ方にとって、WordPressでのECサイト構築は魅力的な選択肢です。
WordPressは世界で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)で、プラグインを活用することでECサイトとしての機能を追加できます。しかし、セキュリティや運用面での注意点を理解しないまま始めてしまうと、大きなトラブルにつながる可能性もあります。
まずはWordPressという仕組みの特性を正しく理解したうえで、ECサイト構築の可能性と限界を整理していきましょう。
本記事では、WordPressを使ったECサイトの作り方から、メリット・デメリット、必要な費用、そして成功事例まで、EC事業の支援実績が豊富な弊社オンサイト株式会社の知見を交えながら徹底解説します。
これからECサイトを立ち上げたい方、既存のWordPressサイトにEC機能を追加したい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次[非表示]
- 1.WordPressとは?ECサイトに使われる理由
- 2.WordPressでECサイトを作る3つの方法
- 3.WordPressでECサイトを構築するメリット5つ
- 3.1.初期費用・月額費用を大幅に削減できる
- 3.2.SEOに強く、コンテンツマーケティングで集客できる
- 3.3.プラグインで必要な機能を柔軟に追加できる
- 3.4.ブログとECを一つの管理画面で運営できる
- 3.5.デザインの自由度が高く、ブランディングしやすい
- 4.WordPressでECサイトを構築するデメリット5つ
- 4.1.セキュリティリスクが高く、自己管理が必要
- 4.2.公式サポートがなく、トラブル時は自己解決が基本
- 4.3.決済方法の選択肢が限られる
- 4.4.EC専用機能の実装に技術的な知識が必要
- 4.5.サイト表示速度が遅くなりやすい
- 4.6.セキュリティリスクの具体例
- 5.WordPressによるEC構築が適しているケース・適さないケース
- 6.WordPressのECサイトに必要な7つの機能
- 6.1.ショッピングカート機能
- 6.2.決済システム
- 6.3.商品管理機能
- 6.4.在庫管理機能
- 6.5.受注管理機能
- 6.6.顧客管理機能(CRM)
- 6.7.セキュリティ機能
- 7.おすすめのECプラグイン比較
- 7.1.WooCommerce(ウーコマース)
- 7.2.Welcart(ウェルカート)
- 7.3.Easy Digital Downloads(EDD)
- 7.4.WP EasyCart
- 7.5.【比較表】
- 8.WordPressと他のEC構築方法との比較
- 9.WordPressでECサイトを作るのにかかる費用
- 9.1.自作する場合の費用
- 9.2.外注する場合の費用
- 9.3.隠れたコストに注意
- 9.4.費用対効果の考え方
- 9.5.5年間の総コスト(TCO)で考える
- 10.WordPressのECサイト成功事例5選
- 10.1.事例1: HAPPY NUTS DAY(ハッピーナッツデイ)
- 10.2.事例2: EDIT LIFE(エディットライフ)
- 10.3.事例3: 株式会社ノヴァ(NovaSelect)
- 10.4.事例4: サンクワシカカンパニー
- 10.5.事例5: リビスコ(ジェラート専門店)
- 10.6.共通する成功パターン
- 11.外部ECシステムとの連携がおすすめな理由
- 11.1.役割分担による最適化
- 11.2.セキュリティリスクの分散
- 11.3.ECシステムの専門機能を活用
- 11.4.連携方法の種類
- 11.5.おすすめの組み合わせ
- 12.WordPressでECサイトを運用する際の注意点
- 12.1.定期的な更新とメンテナンス
- 12.2.バックアップの自動化
- 12.3.プラグインの入れすぎに注意
- 12.4.SEOとページ速度の最適化
- 12.5.法的な対応(特定商取引法、個人情報保護)
- 13.WordPress ECサイトの将来的なスケール戦略
- 13.1.成長を見据えた設計のポイント
- 13.2.成長を前提にした設計がリスクを減らす
- 14.よくある質問(FAQ)
- 14.1.Q1. WordPressで本格的なECサイトは作れますか?
- 14.2.Q2. 初心者でもWordPressのECサイトは作れますか?
- 14.3.Q3. WooCommerceとWelcartはどちらがおすすめですか?
- 14.4.Q4. ECサイトの運営に月額費用はかかりますか?
- 14.5.Q5. セキュリティが心配です。大丈夫でしょうか?
- 14.6.Q6. スマホ対応(レスポンシブデザイン)は必須ですか?
- 14.7.Q7. 決済方法は何を用意すべきですか?
- 14.8.Q8. 在庫管理はどうすればいいですか?
- 14.9.Q9. 既存のWordPressサイトにEC機能を追加できますか?
- 14.10.Q10. WordPressのECサイトを支援してもらえますか?
- 15.まとめ
- 15.1.WordPressでECサイトを作る3つの方法
- 15.2.メリット
- 15.3.デメリット
- 15.4.こんな事業者におすすめ
- 15.5.こんな事業者には不向き
- 16.支援事例
WordPressとは?ECサイトに使われる理由
WordPressは、世界中で利用されているCMS(コンテンツ管理システム)です。
本来はブログやオウンドメディアを構築するためのツールですが、プラグインを追加することでEC機能も実装できます。
もともとはブログやオウンドメディアを構築するためのツールとして誕生しましたが、現在では企業サイトやメディアサイトなど幅広い用途に活用されています。さらに、WooCommerceなどの専用プラグインを追加することで、商品登録・カート機能・決済連携といったEC機能も実装できます。
つまり、WordPressは「EC専用システム」ではなく、拡張によってEC化できる汎用CMSという位置づけです。
そのため、
- 情報発信と販売を一体で行いたい
- コンテンツSEOを軸に集客したい
- 小規模でスタートしたい
といったケースで選ばれることが多いのが特徴です。
WordPressでECサイトを作る3つの方法
WordPressでECサイトを構築する方法は、大きく分けて以下の3つがあります。それぞれの特徴と適した事業者を理解し、自社に最適な方法を選択しましょう。

ECプラグインを導入する方法
WordPressにECカート機能を持つプラグインをインストールして、ECサイトとして機能させる最も一般的な方法です。
主な特徴:
- WordPress本体の管理画面からすべてを操作可能
- 商品登録、在庫管理、注文処理をワンストップで実行
- プラグインの選択肢が豊富で、自社のニーズに合わせて選べる
代表的なプラグイン:
- WooCommerce(ウーコマース): 世界シェアNo.1のECプラグイン
- Welcart(ウェルカート): 国内開発で日本語サポートが充実
- Easy Digital Downloads: デジタルコンテンツ販売に特化
こんな事業者におすすめ:
- WordPressの操作に慣れている方
- ブログとECを一体運営したい方
- カスタマイズの自由度を重視する方
弊社オンサイトでは、クライアント様のEC内製化支援において、WordPressプラグインの導入・設定から運用フローの構築まで、一貫したサポートを提供しております。
ECサイト対応のWordPressテーマを使う方法
ECサイト構築に最適化されたWordPressテーマを導入し、あらかじめ用意されたデザインと機能を活用する方法です。
主な特徴:
- デザインの完成度が高く、すぐに公開できる
- ECに必要な機能が標準搭載されている
- テーマによっては特定のプラグイン(WooCommerceなど)との連携が前提
代表的なテーマ:
- Storefront: WooCommerce公式テーマ(無料)
- Astra: 軽量で高速、EC対応(無料・有料版あり)
- OceanWP: 多機能でカスタマイズ性が高い(無料・有料版あり)
こんな事業者におすすめ:
- デザインの完成度を重視する方
- 技術的な知識が限られている方
- 短期間でECサイトを立ち上げたい方
注意点:
多くのECテーマは、WooCommerceなどのプラグインと組み合わせて使う前提となっているため、テーマ単体でECサイトが完成するわけではありません。導入前に必ず対応プラグインと動作要件を確認しましょう
外部ECシステムと連携する方法
WordPressをコンテンツ発信の拠点として活用し、ECサイトの販売機能は外部のECプラットフォーム(Shopify、BASEなど)に任せる方法です。
主な特徴:
- WordPressは集客・ブログに特化、販売は専門システムで処理
- セキュリティや決済機能の安定性が高い
- 同一ドメイン内での運用も可能(リバースプロキシなど技術対応が必要)
連携できる主なECシステム:
- Shopify: 世界最大級のECプラットフォーム
- BASE: 国内最大級の無料ECサービス
- カラーミーショップ: 国内老舗のECカートASP
- makeshop: 大規模EC向けのカートシステム
こんな事業者におすすめ:
- セキュリティリスクを最小化したい方
- ECの専門機能(多様な決済、配送連携など)を重視する方
- すでにWordPressサイトを運営しており、EC機能を追加したい方
弊社オンサイトでは、EC支援サービスの一環として、WordPressとECプラットフォームの最適な連携設計をご提案しております。集客とコンバージョンの両立を実現するサイト設計が可能です。

WordPress単体運用は本当に最適か?
WordPressは柔軟性の高いシステムですが、すべてのEC事業に最適とは限りません。
特に以下のようなケースでは注意が必要です。
- 商品点数が多い
- 頻繁なキャンペーン施策を行う
- 高度なCRMや定期購入機能が必要
- 将来的に年商1億円以上を目指している
WordPressは「コンテンツ主導型EC」には向いていますが、大規模・高機能ECには専門システムのほうが適している場合があります。
WordPressでECサイトを構築するメリット5つ
WordPressでECサイトを構築することには、コスト面だけでなく、運営面でも多くのメリットがあります。ここでは、特に重要な5つのメリットを詳しく解説します。

初期費用・月額費用を大幅に削減できる
WordPressはオープンソースソフトウェアであり、本体は完全無料で利用できます。さらに、WooCommerceやWelcartなどの主要なECプラグインも無料で提供されているため、初期費用をほぼゼロでECサイトを構築することが可能です。
費用比較(初期構築時):
構築方法 | 初期費用目安 | 月額費用目安 |
WordPress + ECプラグイン | 0円〜3万円 | サーバー代のみ(500〜3,000円) |
ECパッケージ(自社開発) | 300万円〜1,000万円 | 保守費用10万円〜/月 |
Shopify | 0円 | 3,000円〜/月(プラン料金) |
BASE | 0円 | 0円(決済手数料のみ) |
従来のECパッケージを導入する場合、数百万円の初期投資が必要ですが、WordPressならドメイン代(年間1,000〜2,000円)とレンタルサーバー代(月額500〜3,000円)のみでスタートできます。
実際の運用コスト例(年間):
- ドメイン代: 1,500円
- レンタルサーバー代: 12,000円(月額1,000円×12ヶ月)
- 有料テーマ(任意): 15,000円
- 有料プラグイン(任意): 10,000円
- 合計: 約38,500円/年
スタートアップや小規模事業者にとって、この低コストは大きな魅力です。浮いた予算を商品開発やマーケティングに投資できる点も見逃せません。
SEOに強く、コンテンツマーケティングで集客できる
WordPressは検索エンジン最適化(SEO)に強い構造を持っており、ブログ記事やコンテンツページを活用した集客が得意です。
WordPressがSEOに強い理由:
- 検索エンジンが理解しやすい内部構造
・クリーンなHTMLコード・パーマリンク(URL)の最適化が容易・パンくずリストやサイトマップの自動生成 豊富なSEOプラグイン
・ Yoast SEO・ All in One SEO Pack・ Rank Mathコンテンツ作成・更新が容易
・ 直感的なエディタ(ブロックエディタ)・ カテゴリー・タグによる情報整理・ 内部リンクの最適化がしやすい
コンテンツマーケティングの実践例:
たとえば、オーガニック食品を販売するECサイトの場合:
- 「オーガニック食品の選び方」という記事を作成
- 検索ユーザーが記事を読む
- 記事内で自社商品を自然に紹介
- 商品ページへ誘導し、購入につなげる
このような情報提供型のコンテンツを継続的に発信することで、広告費をかけずに安定した集客を実現できます。
弊社オンサイトでも、クライアント様のEC支援においてコンテンツSEO戦略の立案と実行支援を行っており、検索流入を3倍に増やした実績もございます。

プラグインで必要な機能を柔軟に追加できる
WordPressの最大の強みの一つが、プラグインによる機能拡張の柔軟性です。ECサイト運営に必要な機能を、必要なタイミングで追加できます。
追加できる主な機能:
機能カテゴリ | 代表的なプラグイン | 実現できること |
|---|---|---|
決済機能 | WooCommerce Payments、Stripe | クレジットカード、電子マネー決済 |
在庫管理 | ATUM Inventory Management | 複数倉庫管理、在庫アラート |
配送連携 | WooCommerce Shipping | ヤマト運輸、佐川急便との連携 |
顧客管理 | HubSpot、Mailchimp | メルマガ配信、CRM機能 |
クーポン・割引 | WooCommerce標準機能 | 割引コード、期間限定セール |
レビュー機能 | WooCommerce標準機能 | 商品レビュー、評価システム |
多言語対応 | WPML、Polylang | 海外販売対応 |
SEO強化 | Yoast SEO、Rank Math | メタタグ最適化、構造化データ |
事業成長に合わせた段階的な機能追加が可能:
Phase 1(開業時):
- 基本的なカート機能
- クレジットカード決済
- シンプルな商品管理
Phase 2(成長期):
- 定期購入(サブスクリプション)機能
- 会員ランク制度
- メルマガ配信システム
Phase 3(拡大期):
- 多店舗管理
- 卸売機能(B2B対応)
- 海外販売対応(多言語・多通貨)
このように、ビジネスの成長段階に応じて必要な機能だけを追加できるため、初期投資を抑えながら拡張性を確保できます。
ブログとECを一つの管理画面で運営できる
WordPressでECサイトを構築する大きなメリットが、ブログ(コンテンツサイト)とEC(販売機能)を一元管理できることです。
一元管理のメリット:
- 作業効率の向上
・ログイン画面が一つで済む・ 商品登録とブログ更新を同じ画面で実施・ スタッフへの権限付与も一括管理 - 運用コストの削減
・ 複数システムの保守費用が不要・ 研修コストの削減(一つのシステムを覚えるだけ)
- データ連携がスムーズ
・ ブログ記事から商品ページへの内部リンクが容易・ カテゴリー構造の統一が可能・ 同一ドメインでSEO効果を最大化
比較:外部システムを使う場合
たとえば、「Shopify(EC)+ WordPress(ブログ)」の組み合わせでは:
- 別々の管理画面にログイン
- それぞれの操作方法を習得
- ドメイン構成の設計が複雑(サブドメインまたはリバースプロキシ)
WordPress一つで完結すれば、運用担当者の負担を大幅に軽減できます。
弊社オンサイトでは、EC運営の内製化支援を行っており、担当者が無理なく運用できる体制づくりをサポートしております。
デザインの自由度が高く、ブランディングしやすい
WordPressはデザインのカスタマイズ性が非常に高く、独自のブランド世界観を表現しやすい点が魅力です。
デザインカスタマイズの自由度:
- 豊富なテーマの選択肢
・ 無料テーマ: 数千種類・ 有料テーマ: 高品質なデザイン(5,000〜30,000円程度)・ オリジナルテーマ開発も可能
- CSSでの細かいデザイン調整
・ 色、フォント、レイアウトを自由に変更・ ブランドカラーの統一・ レスポンシブデザインの最適化 - ページビルダーの活用
・ Elementor・ Beaver Builder・ Divi Builder
これらを使えば、コーディング知識がなくてもドラッグ&ドロップで高度なデザインが可能です。
ECモールとの比較:
楽天市場やAmazonなどのECモールでは:
- デザインのフォーマットが決まっている
- 他店舗と差別化しにくい
- ブランドの世界観を表現しにくい
WordPressなら、商品の魅力を最大限に引き出すオリジナルデザインを実現できます。高級品や嗜好品など、ブランディングが重要な商品を扱う事業者に特におすすめです。

WordPressでECサイトを構築するデメリット5つ
WordPressには多くのメリットがある一方で、EC運営において注意すべきデメリットも存在します。これらを事前に理解し、適切な対策を講じることが成功の鍵です。

セキュリティリスクが高く、自己管理が必要
WordPressでECサイトを運営する最大のデメリットが、セキュリティリスクの高さです。
なぜセキュリティリスクが高いのか:
- 世界シェアNo.1の標的になりやすさ
・ 全世界のWebサイトの43%以上がWordPressで構築・ ハッカーにとって攻撃対象として魅力的・ 脆弱性が発見されると大規模な攻撃が発生 - オープンソースの特性
・ ソースコードが公開されている・ システムの内部構造が丸見え・ 脆弱性が発見されやすい
- プラグインの脆弱性
・ 数万種類のプラグインが存在・ 開発者によって品質にばらつき・ 更新が停止したプラグインも多数
実際に起こりうるセキュリティ事故:
- 顧客の個人情報(氏名、住所、電話番号)の流出
- クレジットカード情報の漏洩
- サイトの改ざん(フィッシングサイト化)
- マルウェア感染による被害拡大
必須のセキュリティ対策:
対策 | 具体的な方法 | 優先度 |
|---|---|---|
WordPress本体の更新 | 最新版へのアップデート(自動更新推奨) | ★★★ |
プラグインの更新 | 定期的なバージョンアップ確認 | ★★★ |
セキュリティプラグイン導入 | Wordfence、iThemes Security | ★★★ |
SSL証明書の導入 | https化(常時SSL) | ★★★ |
強固なパスワード設定 | 英数字記号16文字以上 | ★★★ |
二段階認証の導入 | ログイン時の追加認証 | ★★☆ |
定期的なバックアップ | UpdraftPlus、BackWPupなど | ★★★ |
WAF(Webアプリケーションファイアウォール) | サーバー設定またはCloudflare | ★★☆ |
弊社オンサイトでは、EC運営におけるセキュリティリスク管理も支援対象としており、セキュリティ監査とインシデント対応体制の構築をサポートしております。
公式サポートがなく、トラブル時は自己解決が基本
WordPressは無料で利用できる反面、公式のカスタマーサポート窓口が存在しません。トラブル発生時は自分で解決策を探す必要があります。
サポートがないことのリスク:
- 緊急時の対応遅れ
・ サイトがダウンしても相談先がない・ 決済エラーが起きても即座に解決できない・ 営業機会損失につながる
- 技術的な壁
・ エラーメッセージの意味が分からない・ プラグインの競合問題が解決できない・ カスタマイズ方法が分からない
- 情報の信頼性が不確実
・ ネット検索した情報が古い・ フォーラムの回答が不正確・ セキュリティリスクのある方法を実行してしまう
対策と情報源:
情報源 | 特徴 | 信頼性 |
|---|---|---|
WordPress公式フォーラム | 無料、英語中心 | 中〜高 |
日本語フォーラム | 日本語で質問可能 | 中 |
プラグイン開発元サポート | 有料プラグインの場合あり | 高 |
Web制作会社への相談 | 有料、確実性が高い | 高 |
オンラインコミュニティ | Facebook、Discord | 低〜中 |
有料サポートの検討:
本格的なEC運営を行う場合は、以下のような有料サポートの利用も検討すべきです:
- 保守契約(月額1万円〜5万円): 定期的な監視とトラブル対応
- スポット対応(1件3万円〜): 緊急時の駆け込み支援
- 社内人材の育成: WordPress研修の実施
弊社オンサイトでは、EC運営の内製化支援の一環として、WordPress運用のノウハウ提供と人材育成プログラムを提供しております。
決済方法の選択肢が限られる
WordPressのECプラグインでは、対応できる決済方法に制限があります。特に、新しい決済サービスへの対応が遅れがちです。
主要ECプラグインの決済対応状況:
WooCommerce:
- クレジットカード(Stripe、Square、PayPal)
- 銀行振込
- 代金引換
- PayPay(拡張プラグイン必要)
- Amazon Pay(拡張プラグイン必要)
- 後払い決済(Paidy、NP後払いなど一部対応)
Welcart:
- クレジットカード(Sony Payment Services)
- 銀行振込
- 代金引換
- コンビニ決済(別途契約必要)
- ※PayPayやLINE Payなどの新しい決済には未対応
決済方法が限られることのデメリット:
- カゴ落ち率の増加
・ 希望する決済方法がないと購入を諦める・ 特に若年層はスマホ決済を好む傾向 - 機会損失
・ 「PayPayで払いたい」顧客を逃す・ 後払い決済がないと購入を躊躇する層も
- 競合との差別化が困難・ 済方法の豊富さも選択基準の一つ
比較:外部ECプラットフォームの決済対応:
プラットフォーム | 対応決済数 | 新決済への対応速度 |
|---|---|---|
Shopify | 100種類以上 | 非常に早い |
BASE | 10種類以上 | 早い |
カラーミーショップ | 20種類以上 | 早い |
WordPress(WooCommerce) | 10〜20種類 | 遅い(プラグイン開発待ち) |
対策:
- 決済代行サービス(GMOペイメントゲートウェイなど)の統合プラグインを利用
- 外部ECシステムとの連携を検討
- 最低限、クレジットカード・代引き・銀行振込は必ず用意
EC専用機能の実装に技術的な知識が必要
WordPressは汎用CMSであり、ECサイト専用に最適化されていません。そのため、EC特有の機能を実装する際に技術的なハードルがあります。
実装が難しい代表的な機能:
- 複雑な送料設定
・ 地域別×重量別の組み合わせ送料・ 「◯円以上で送料無料」×「一部地域除く」などの条件分岐・ 温度帯別配送(常温・冷蔵・冷凍) 高度な在庫管理
・ 複数倉庫の在庫連携・ ロット管理・賞味期限管理・ 予約販売と通常販売の在庫分離会員ランク制の割引
・ ブロンズ・シルバー・ゴールド会員で価格を変動・ 累計購入額に応じた自動ランクアップ・ ランク別のクーポン自動配布定期購入(サブスクリプション)
・ 初回割引+2回目以降通常価格・ スキップ・休止機能・ お届けサイクルの変更機能
必要な技術スキル:
- PHP(WordPress本体の言語)
- JavaScript(動的な機能実装)
- CSS(デザイン調整)
- データベース知識(MySQL)
- Webhookやイベント処理の理解
現実的な対応方法:
対応方法 | コスト目安 | 技術要件 |
|---|---|---|
既存プラグインで妥協 | 無料〜2万円/年 | 低 |
有料プラグイン購入 | 1万〜10万円/年 | 低〜中 |
カスタム開発依頼 | 30万〜200万円 | 不要(外注) |
エンジニア採用 | 年間500万円〜 | 社内に蓄積 |
外部ECシステム連携 | 月額5,000円〜 | 低 |
弊社オンサイトでは、システム開発支援のサービスも提供しており、WordPress ECサイトへのカスタム機能追加もサポート可能です。

サイト表示速度が遅くなりやすい
WordPressはプラグインを多数インストールすると、サイトの表示速度が著しく低下します。ECサイトにとって表示速度は売上に直結する重要な要素です。
表示速度が遅いことの影響:
- Googleの調査データ:
- 表示速度が1秒から3秒に遅くなると、直帰率が32%増加
- 表示速度が1秒から5秒に遅くなると、直帰率が90%増加
- ページ読み込みに3秒以上かかると、53%のユーザーが離脱
- EC売上への影響:
- Amazon: 0.1秒遅くなるごとに売上1%減少
- 表示速度1秒改善でコンバージョン率7%向上(海外事例)
WordPressが遅くなる主な原因:
- プラグインの過剰インストール
・ 20個以上のプラグインで明らかに遅延・ 使っていないプラグインも読み込まれる・ プラグイン同士の干渉も発生 - 画像の最適化不足
・ 高解像度画像をそのままアップロード・ WebP形式への変換なし・ 遅延読み込み(Lazy Load)未設定
- サーバースペック不足
・ 格安共用サーバーの利用・ PHPバージョンが古い・ メモリ制限が厳しい
表示速度改善の具体策:
対策 | 効果 | 難易度 |
|---|---|---|
画像圧縮プラグイン(EWWW Image Optimizer) | 大 | 低 |
キャッシュプラグイン(WP Rocket) | 大 | 低 |
不要なプラグインの削除 | 中 | 低 |
CDN導入(Cloudflare) | 大 | 中 |
高速サーバーへの移転 | 大 | 中 |
データベースの最適化 | 中 | 中 |
コードの最適化(Minify) | 小〜中 | 高 |
推奨サーバー環境:
- CPU: 2コア以上
- メモリ: 2GB以上
- SSD搭載
- PHP 8.0以上
- HTTP/2対応
- LiteSpeed Webサーバー推奨
弊社オンサイトでは、EC運営におけるパフォーマンス最適化も支援しており、サイト速度診断と改善提案を行っております。
セキュリティリスクの具体例
WordPressは世界的に利用者が多いため、攻撃対象にもなりやすい傾向があります。
具体的には、不正ログイン(ブルートフォース攻撃)、古いプラグインの脆弱性悪用、マルウェア感染、サイト改ざんなどのリスクが挙げられます。
これらの脅威に対応するためには、次のような対策が必要です。
- 定期的な本体・プラグインのアップデート
- WAF(Web Application Firewall)の導入
- 二段階認証の設定
- 自動バックアップ体制の構築
ECサイトは個人情報を扱うため、これらの対策を継続的に実行できる体制があるかどうかが重要な判断ポイントとなります。
WordPressによるEC構築が適しているケース・適さないケース
WordPressを活用したEC構築は自由度が高く、低コストで始められる点が魅力ですが、すべての事業者に最適とは限りません。自社の事業規模や将来計画に適しているかを見極めることが重要です。
WordPressに向いているケース
- 商品点数が少ない小規模事業
- 情報発信と販売を同時に行いたい
- コンテンツSEOを主軸に集客したい
- 技術的な基礎知識がある、または対応できる体制がある
WordPress向いていないケース
- 定期購入や会員ランク制度を本格導入したい
- 大量アクセスが想定される
- セキュリティ管理を外部に任せたい
- 将来的に大規模ECへ成長させる計画がある
「低コストで始めたい」という理由だけで選択すると、事業拡大の段階で再構築が必要になる可能性があります。短期的な費用だけでなく、中長期の運用や成長戦略まで見据えて判断することが重要です。
WordPressのECサイトに必要な7つの機能
ECサイトを運営するには、単なるカート機能だけでなく、さまざまな周辺機能が必要です。ここでは、WordPressで構築する際に押さえておくべき7つの必須機能を解説します。

ショッピングカート機能
役割:
顧客が購入したい商品を一時的に保管し、まとめて購入手続きができる機能です。
必要な要素:
- カートへの追加ボタン
- カート内商品の一覧表示
- 数量変更機能
- 商品削除機能
- 小計・送料・税込み価格の自動計算
- クーポンコード入力欄
- カート保持期間の設定(ログインユーザーは永続、非会員は24時間など)
実装方法:
- WooCommerce: 標準搭載
- Welcart: 標準搭載
- カスタム開発の場合: PHPとAjaxで実装
決済システム
役割:
顧客から代金を受け取るための仕組みです。多様な決済方法に対応することでカゴ落ちを防ぎます。
最低限必要な決済方法:
- クレジットカード決済(最重要)
・ VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners
・ 決済代行会社経由(Stripe、Square、GMOなど) 代金引換
・ 配送業者が代金回収・ 手数料300〜500円程度銀行振込
・ 前払い方式・ 入金確認後に発送
あると望ましい決済方法:
Amazon Pay
PayPay
LINE Pay
楽天ペイ
後払い決済(Paidy、NP後払いなど)
コンビニ決済

商品管理機能
役割:
販売する商品の情報を登録・編集・削除する機能です。
必要な情報項目:
- 商品名
- 商品説明文(短文・長文)
- 価格(通常価格・セール価格)
- SKU(商品管理番号)
- 在庫数
- 商品画像(複数枚)
- カテゴリー
- タグ
- 商品バリエーション(サイズ、色など)
- 重量・サイズ(送料計算用)
便利な機能:
- 一括インポート・エクスポート(CSV)
- 商品複製機能
- 予約販売設定
- 販売期間の設定
- 会員限定販売
在庫管理機能
役割:
商品の在庫数をリアルタイムで管理し、売り切れ防止や過剰在庫を防ぎます。
基本機能:
- 在庫数の自動減算(購入時)
- 在庫数の自動加算(キャンセル時)
- 在庫切れ表示
- 在庫アラート(残り5個以下など)
- バックオーダー機能(取り寄せ対応)
高度な在庫管理:
- 複数倉庫管理
- ロット管理
- 賞味期限管理
- 予約在庫と通常在庫の分離
実装難易度:
- 基本機能: WooCommerce/Welcartで標準対応
- 高度な機能: 有料プラグインまたはカスタム開発が必要
受注管理機能
役割:
顧客からの注文を一元管理し、発送までのプロセスを効率化します。
必要な機能:
- 注文一覧の表示
- 注文詳細の確認
- 注文ステータス管理
- 未払い
- 支払い済み
- 処理中
- 発送済み
- 完了
- キャンセル
- 返金済み
- 注文検索・フィルター機能
- 注文の一括操作
- 発送通知メールの自動送信
外部システム連携:
- 配送業者の送り状発行システム
- 倉庫管理システム(WMS)
- 会計ソフト(freee、マネーフォワードなど)
顧客管理機能(CRM)
役割:
顧客情報を管理し、リピート購入を促進するためのマーケティングに活用します。
管理すべき情報:
- 基本情報(氏名、メールアドレス、電話番号)
- 配送先住所(複数登録可能)
- 購入履歴
- 購入金額(累計・平均)
- 最終購入日
- 会員ランク
- ポイント残高
活用方法:
- セグメント別メール配信
- 「30日以上購入のない顧客」にクーポン配布
- 「累計10万円以上購入」の上顧客に特別案内
- RFM分析(購入頻度・金額・最終購入日での顧客分類)
- LTV(顧客生涯価値)の算出
連携推奨ツール:
- メール配信: Mailchimp、SendGrid
- MA(マーケティングオートメーション): HubSpot
- LINE公式アカウント
セキュリティ機能
役割:
顧客情報と決済情報を保護し、サイバー攻撃から守ります。
必須のセキュリティ対策:
- SSL証明書(https化)
・ Let’s Encrypt(無料)またはEV SSL
・ 常時SSL必須 セキュリティプラグイン
・ Wordfence Security
・ iThemes Security
・ All In One WP Security & Firewall二段階認証
・ Google Authenticator
・ SMS認証定期バックアップ
・ UpdraftPlus
・ BackWPup
・ 復元テストも定期実施WAF(Webアプリケーションファイアウォール)
・ サーバー側で設定
・ Cloudflare導入不正ログイン対策
・ ログイン試行回数制限
・ IPアドレスブロック
・ reCAPTCHA導入
PCI DSS準拠:
クレジットカード情報を扱う場合、国際的なセキュリティ基準(PCI DSS)への準拠が求められます。実際には、決済代行会社(Stripe、GMOなど)を利用すれば、自社サイトでカード情報を保持しないため、準拠のハードルが下がります。

おすすめのECプラグイン比較
WordPressでECサイトを構築する際、どのプラグインを選ぶかは非常に重要です。ここでは、代表的な4つのECプラグインを徹底比較します。

WooCommerce(ウーコマース)
概要:
WordPress公式のECプラグインで、世界シェアNo.1を誇ります。EC領域の上位100万サイトのうち約28%がWooCommerceを利用しています。
基本情報:
- 開発元: Automattic(WordPress.com運営会社)
- 初期費用: 無料
- 月額費用: 無料(拡張機能は有料)
- 言語: 英語(日本語化プラグインあり)
- ライセンス: GPL(オープンソース)
主な機能:
- 商品登録・管理(シンプル商品、バリエーション商品)
- ショッピングカート
- チェックアウト(購入手続き)
- クーポン・割引機能
- 税率設定(複数税率対応)
- 送料設定(地域別、重量別)
- 在庫管理
- 注文管理
- 顧客管理
- レポート機能
対応決済:
- Stripe
- PayPal
- Square
- Authorize.net
- その他、多数の拡張プラグインあり
メリット:
- ✅ 世界最大のシェアで情報量が豊富
- ✅ 拡張プラグインが非常に多い(5,000種類以上)
- ✅ カスタマイズ性が高い
- ✅ 大規模サイトにも対応可能
- ✅ 多言語・多通貨対応が容易
デメリット:
- ❌ 英語ベースのため、初心者には難しい
- ❌ 日本特有の商習慣(代引き、コンビニ決済など)への対応が弱い
- ❌ 高度な機能は有料拡張が必要(コストがかさむ)
こんな事業者におすすめ:
- グローバル展開を視野に入れている
- 大規模なECサイトを目指す
- 英語のドキュメントを読むことに抵抗がない
- 技術者リソースがある
料金例(拡張機能込み):
- 基本: 無料
- サブスクリプション機能: $199/年
- メンバーシップ機能: $249/年
- ブッキング機能: $249/年
- 合計: 年間5〜10万円程度
Welcart(ウェルカート)
概要:
国内開発のECプラグインで、日本のEC商習慣に最適化されています。国内シェアNo.1を誇ります。
基本情報:
- 開発元: 株式会社ウェルカート
- 初期費用: 無料
- 月額費用: 無料(拡張機能は有料)
- 言語: 日本語完全対応
- ライセンス: GPL(オープンソース)
主な機能:
- 商品登録・管理
- ショッピングカート
- 会員機能
- クーポン機能
- ポイント機能
- 送料設定(都道府県別対応)
- 代引き手数料設定
- 注文管理
- 顧客管理
- 売上集計
対応決済:
- クレジットカード(Sony Payment Services、イプシロン)
- 代金引換
- 銀行振込
- コンビニ決済(拡張プラグイン)
- Amazon Pay(拡張プラグイン)
メリット:
- ✅ 完全日本語対応でサポートが充実
- ✅ 代引き、コンビニ決済など日本向け機能が標準
- ✅ 初心者でも扱いやすい
- ✅ 日本語の情報が豊富
- ✅ 有償サポートプランあり
デメリット:
- ❌ 拡張プラグインの種類がWooCommerceより少ない
- ❌ 海外展開には不向き
- ❌ 決済代行会社の選択肢が限られる
- ❌ カスタマイズ情報が少ない(英語圏の情報がない)
こんな事業者におすすめ:
- 日本国内のみで販売する
- 日本語サポートが欲しい
- 初めてECサイトを作る
- 技術者リソースが限られている
料金例(拡張機能込み):
- 基本: 無料
- 定期購入プラグイン: 39,800円(買い切り)
- デジタルコンテンツ販売: 19,800円(買い切り)
- 自動継続課金: 39,800円(買い切り)
- サポートプラン: 55,000円/年
- 合計: 初年度10〜15万円程度
Easy Digital Downloads(EDD)
概要:
デジタルコンテンツ販売に特化したECプラグインです。ソフトウェア、電子書籍、音楽、動画などのダウンロード販売に最適化されています。
基本情報:
- 開発元: Easy Digital Downloads LLC
- 初期費用: 無料
- 月額費用: 無料(拡張機能は有料)
- 言語: 英語(日本語化可能)
- ライセンス: GPL
主な機能:
- デジタル商品の管理
- ファイルのダウンロード制御
- ライセンスキー発行
- ダウンロード回数制限
- バージョン管理
- クーポン機能
- 購入履歴管理
- アフィリエイト機能(拡張)
対応決済:
- Stripe
- PayPal
- Amazon Pay
- その他多数
メリット:
- ✅ デジタルコンテンツ販売に最適化
- ✅ ファイル管理が容易
- ✅ ライセンス管理機能が充実
- ✅ 物理的な在庫管理が不要
- ✅ 軽量で高速
デメリット:
- ❌ 物理商品の販売には不向き
- ❌ 配送関連機能がない
- ❌ 日本語情報が少ない
- ❌ 日本の決済サービスへの対応が弱い
こんな事業者におすすめ:
- 電子書籍、音楽、動画を販売する
- ソフトウェアやプラグインを販売する
- オンライン講座、教材を販売する
- 物理的な在庫を持ちたくない
料金例(拡張機能込み):
- 基本: 無料
- Personal Pass(拡張セット): $99/年
- Extended Pass: $199/年
- Professional Pass: $299/年
WP EasyCart
概要:
初心者向けに設計されたシンプルで使いやすいECプラグインです。
基本情報:
- 開発元: WP EasyCart
- 初期費用: 無料
- 月額費用: $5.75/月〜(有料プラン)
- 言語: 英語
- ライセンス: 独自ライセンス
主な機能:
- 商品管理
- ショッピングカート
- 注文管理
- 在庫管理
- クーポン機能
- ギフトカード
- レビュー機能
対応決済:
- Stripe
- PayPal
- Square
- Authorize.net
メリット:
- ✅ 初心者向けで操作が簡単
- ✅ デザインテンプレートが豊富
- ✅ ドラッグ&ドロップで編集可能
- ✅ 月額プランで予算管理しやすい
デメリット:
- ❌ カスタマイズ性が低い
- ❌ 大規模サイトには不向き
- ❌ 日本語対応なし
- ❌ 情報量が少ない
こんな事業者におすすめ:
- 小規模なECサイトを運営する
- 技術知識がほとんどない
- シンプルな機能で十分
- 月額制で始めたい
【比較表】
項目 | WooCommerce | Welcart | Easy Digital Downloads | WP EasyCart |
|---|---|---|---|---|
初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額費用 | 無料 | 無料 | 無料 | $5.75〜 |
日本語対応 | △(プラグイン必要) | ◎ | △ | × |
拡張性 | ◎ | ○ | ○ | △ |
初心者向け | △ | ◎ | ○ | ◎ |
大規模サイト | ◎ | ○ | △ | × |
物理商品 | ◎ | ◎ | × | ◎ |
デジタル商品 | ○ | ○ | ◎ | ○ |
サポート | コミュニティ | 有償サポートあり | コミュニティ | メールサポート |
おすすめ度 | ★★★★☆ | ★★★★★(国内) | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
弊社オンサイトの推奨:
- 国内B2C向け: Welcart(日本語サポートと日本の商習慣対応が強み)
- グローバル展開: WooCommerce(拡張性と情報量の豊富さ)
- デジタルコンテンツ: Easy Digital Downloads(専門特化)
- 小規模・簡易: 外部ECシステム(BASE、Shopify)との連携を推奨
WordPressと他のEC構築方法との比較
WordPressでECサイトを構築する場合、他の構築方法との違いも理解しておくことが重要です。ここでは代表的な構築手法と比較し、それぞれの特徴を整理します。
比較項目 | WordPress | ASP |
|---|---|---|
初期費用 | 低い | 低い |
セキュリティ | 自己管理 | 事業者側が管理 |
拡張性 | 高い(技術が必要) | 制限あり |
安定性 | サーバー環境に依存 | 高い |
ASP(Shopifyやカラーミーショップなど)は、セキュリティやサーバー管理をサービス提供会社が担うため、安定性やサポート面で安心感があります。
一方、WordPressは自由度が高くカスタマイズ性に優れていますが、セキュリティ管理や保守を自社で行う必要があります。
運用負担を減らしたい場合はASP、柔軟性を重視するならWordPressが適しています。
WordPress vs ECパッケージ
ECパッケージは、商品管理やCRM、定期購入機能などが標準搭載された高機能な構築方法です。その分、導入費用や保守費用は高額になる傾向があります。
一方、WordPressは低コストで始められますが、必要な機能はプラグインや開発によって追加していく形になります。
目安として、
- 小規模・コンテンツ主導型 → WordPress
- 中〜大規模・本格EC運用 → ECパッケージ
といった使い分けが一般的です。
事業規模や将来の拡張計画を踏まえたうえで、最適な構築方法を選びましょう。
WordPressでECサイトを作るのにかかる費用
WordPressでECサイトを構築する際の費用は、自作するか外注するかで大きく変わります。また、事業規模によっても必要な投資額が異なります。

自作する場合の費用
小規模ECサイト(商品数〜100点、月商〜100万円)
項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
ドメイン取得 | 1,000〜2,000円/年 | .com .jp など |
レンタルサーバー | 6,000〜36,000円/年 | 月額500〜3,000円 |
SSL証明書 | 0円 | Let’s Encrypt(無料) |
WordPress本体 | 0円 | オープンソース |
ECプラグイン | 0円 | WooCommerce/Welcart |
有料テーマ | 10,000〜30,000円 | 買い切り |
有料プラグイン | 0〜50,000円/年 | セキュリティ、高速化など |
初年度合計 | 17,000〜118,000円 | |
2年目以降 | 7,000〜88,000円/年 | テーマ代不要 |
中規模ECサイト(商品数100〜1,000点、月商100〜500万円)
項目 | 費用 | 備考 |
|---|---|---|
ドメイン取得 | 2,000〜5,000円/年 | .jp、日本語ドメインなど |
レンタルサーバー | 36,000〜120,000円/年 | VPS、専用サーバー |
SSL証明書 | 0〜50,000円/年 | EV SSL推奨 |
WordPress本体 | 0円 | |
ECプラグイン | 0円 | |
有料テーマ | 10,000〜50,000円 | プロ向けテーマ |
有料プラグイン | 50,000〜200,000円/年 | 定期購入、在庫管理など |
決済代行初期費用 | 0〜50,000円 | Stripe無料、GMO有料 |
セキュリティ対策 | 50,000〜150,000円/年 | WAF、監視サービス |
初年度合計 | 148,000〜625,000円 | |
2年目以降 | 138,000〜525,000円/年 |
大規模ECサイト(商品数1,000点〜、月商500万円以上)
この規模になると、WordPressでの構築は推奨されません。理由は:
- パフォーマンスの限界
- セキュリティリスクの増大
- 高度な在庫管理・物流連携の必要性
- システムの安定性要求
この場合は、ECパッケージ(ecbeing、ebisumart)や大規模対応のSaaS(Shopify Plus)の検討を推奨します。
外注する場合の費用
制作会社・フリーランスに依頼する場合:
サイト規模 | 費用相場 | 納期目安 | 含まれる作業 |
|---|---|---|---|
小規模 | 50〜150万円 | 1〜2ヶ月 | デザイン、構築、基本設定 |
中規模 | 150〜300万円 | 2〜4ヶ月 | デザイン、構築、カスタマイズ、運用マニュアル |
大規模 | 300〜1,000万円 | 4〜8ヶ月 | フルカスタマイズ、外部連携、保守契約 |
外注費用の内訳例(中規模サイト200万円の場合):
- 要件定義・設計: 30万円(15%)
- デザイン制作: 50万円(25%)
- WordPress構築: 60万円(30%)
- ECプラグイン設定: 30万円(15%)
- カスタマイズ開発: 20万円(10%)
- テスト・デバッグ: 10万円(5%)
保守費用(外注の場合):
- 月額保守契約: 3〜10万円/月
- 緊急対応: 5〜20万円/件
- 機能追加: 10〜50万円/件
隠れたコストに注意
決済手数料:
- クレジットカード: 3.0〜3.6%
- Amazon Pay: 4.0%
- PayPay: 3.0〜3.45%
- 後払い決済: 4.0〜6.0%
月商100万円の場合、決済手数料だけで月3〜6万円かかります。
配送費用:
- ヤマト運輸: 荷物サイズと配送先による
- 契約によっては割引あり
人件費:
- ECサイト運営担当者: 月給30〜50万円
- 外部委託: 月10〜30万円
広告宣伝費:
- Google広告: 月10〜100万円
- SNS広告: 月5〜50万円
- SEOコンテンツ制作: 記事1本3〜10万円
費用対効果の考え方
初期投資をどこまでかけるべきか:
弊社オンサイトの支援実績から、以下の基準をおすすめします:
想定月商 | 推奨初期投資 | 理由 |
|---|---|---|
〜50万円 | 10〜30万円 | 自作または最小限の外注 |
50〜100万円 | 30〜100万円 | デザイン外注、機能は標準 |
100〜300万円 | 100〜200万円 | プロ品質の制作 |
300万円〜 | 200万円〜 | フルカスタマイズ、外部連携 |
ROI(投資対効果)の目安:
初期投資100万円の場合、月商100万円で粗利率30%とすると:
- 月粗利: 30万円
- 回収期間: 約3.3ヶ月
ただし、実際には広告費や運営費も必要なため、6〜12ヶ月での回収が現実的です。
5年間の総コスト(TCO)で考える
WordPressは「無料」という印象がありますが、実際には以下のコストが継続的に発生します。
- サーバー費用
- セキュリティ対策費
- 有料テーマ・有料プラグイン
- 保守・メンテナンス費
- 外注費(トラブル対応)
小規模であれば安価に運用できますが、規模が拡大すると保守コストが増える傾向があります。
初期費用だけでなく、中長期的な運用コストで判断することが重要です。
弊社オンサイトでは、投資対効果を最大化するためのEC戦略立案から支援しており、適切な予算配分をアドバイスいたします。
WordPressのECサイト成功事例5選
実際にWordPressでECサイトを構築し、成功している事例を5つご紹介します。それぞれのサイトから学べるポイントも解説します。

事例1: HAPPY NUTS DAY(ハッピーナッツデイ)
サイトURL: https://happynutsday.com/
事業内容:
- ナッツとドライフルーツの専門店
- オリジナルブレンド商品の開発・販売
- ギフト商品の展開
使用プラグイン: WooCommerce
サイトの特徴:
- ブランドの世界観を表現・ 温かみのあるデザイン
・ 商品の魅力が伝わる写真撮影
・ ストーリー性のあるコンテンツ - ブログ(JOURNAL)での情報発信
・ ナッツの健康効果
・ レシピ紹介
・ 生産者ストーリー ギフト需要への対応
・ ラッピングサービス
・ メッセージカード対応
・ 季節限定商品
成功のポイント:
- 商品だけでなく「ライフスタイル提案」を行っている
- コンテンツマーケティングでSEO集客に成功
- SNS(Instagram)との連携が効果的
学べること:
- WordPressの強み(コンテンツ発信)を最大限活用
- 商品の「背景」や「ストーリー」を丁寧に伝える
- ビジュアル重視のデザイン設計
事例2: EDIT LIFE(エディットライフ)
サイトURL: https://editlife.jp/
事業内容:
- ライフスタイル雑貨の販売
- 「編集された暮らし」をコンセプトにしたセレクトショップ
- オリジナル商品の開発
使用プラグイン: WooCommerce
サイトの特徴:
- メディア+ECの融合
・ 「マガジン」セクションで読み物コンテンツを充実・ 商品紹介記事から自然に購入へ誘導・ ライフスタイル提案型の記事 - キュレーション力の高さ
・ 厳選された商品ラインナップ・ 商品の「選び方」「使い方」を丁寧に解説・ 生活シーンごとの提案 - 高い撮影クオリティ
・ プロ品質の商品写真・ 実際の使用シーンを想起させる画像・ 統一感のあるトーン&マナー
成功のポイント:
- 「モノ」ではなく「暮らし方」を売っている
- コンテンツの質が高く、ファン化に成功
- リピート率が高い(推定)
学べること:
- ECサイト=カタログではない
- 読み物としての価値を提供
- ブランディングの重要性
事例3: 株式会社ノヴァ(NovaSelect)
サイトURL: https://39shika.com/
事業内容:
オーガニックドライフルーツ・ナッツの輸入販売
業務用・小売用の両対応
ワインの販売
使用プラグイン: WooCommerce
サイトの特徴:
- 企業サイトとECサイトの一体化
・ 会社案内、採用情報も同じサイト内
・ 信頼感の醸成
・ B2B・B2Cの両対応 商品カテゴリーの分かりやすさ
・ 用途別(おつまみ、ヘルシーおやつなど)
・ 原材料別(ナッツ、ドライフルーツなど)
・ ギフト用こだわりの見える化
・ オーガニック認証の表示
・ 産地情報の明記
・ 品質へのこだわり説明
成功のポイント:
- 企業の信頼性とECの利便性を両立
- B2B顧客(飲食店など)の獲得にも成功
- 商品の「安心・安全」を訴求
学べること:
- コーポレートサイト+ECサイトの効率的運営
- 信頼感がコンバージョンに直結
- B2B対応の可能性
事例4: サンクワシカカンパニー
サイトURL: https://39shika.com/
事業内容:
- 鹿肉(ジビエ)の専門販売
- ペットフード(鹿肉ジャーキー)
- レストラン事業
使用プラグイン: WooCommerce + Stripe決済
サイトの特徴:
- ニッチ市場への特化
・ 鹿肉という珍しい商材・ 専門性の高い情報提供・ レシピや調理法の解説 - サステナビリティへの訴求
・ 害獣駆除された鹿の有効活用・ 環境保護への貢献・ SDGsへの取り組み - レストランとの連携・ 実店舗での体験・ オンラインでの販売・ オムニチャネル戦略
成功のポイント:
- ニッチ市場でNo.1ポジション確立
- ストーリー性のある商品訴求
- 社会貢献と事業の両立
学べること:
- ニッチでも専門性があれば成功可能
- 商品背景のストーリーテリングの重要性
- オンライン・オフライン連携の効果
事例5: リビスコ(ジェラート専門店)
サイトURL: https://www.libisco.com/
事業内容:
- ジェラート専門店
- 実店舗とオンライン販売の両展開
- ギフト商品の開発
使用プラグイン: WooCommerce
サイトの特徴:
- 視覚に訴えるデザイン
・ カラフルなジェラートの写真・ スライダーで季節商品を訴求・ 食欲をそそるビジュアル
- 実店舗への誘導
・ 店舗情報の掲載・ アクセスマップ・ QRコードでのナビゲーション - 季節限定商品の訴求
・ 期間限定フレーバー・ 季節感のある商品展開・ リピート来訪の動機づけ
成功のポイント:
- 実店舗の集客とECの売上を相乗効果
- ビジュアルの力を最大活用
- 季節性を活かした商品展開
学べること:
- O2O(Online to Offline)戦略の効果
- 視覚的魅力の重要性(食品系)
- 実店舗とECの役割分担
共通する成功パターン
上記5つの事例から見えてくる共通の成功要素:
- 商品の「背景」「ストーリー」を伝える
・ 単なるスペック説明ではない
・ 作り手の想い、産地の情報など コンテンツマーケティングの活用
・ ブログでの情報発信
・ SEO対策による自然検索流入
・ 専門性の高い記事ビジュアルのクオリティ
・ プロレベルの商品撮影
・ 統一感のあるデザイン
・ ブランドイメージの確立ニッチまたは専門特化
・ 大手と競合しない領域
・ 専門性で差別化
・ ファンの獲得オムニチャネル戦略
・ 実店舗との連携
・ SNSの活用
・ 複数接点での顧客接触
弊社オンサイトでは、これらの成功要素を分析し、クライアント様のEC事業に最適な戦略をご提案しております。
外部ECシステムとの連携がおすすめな理由
WordPressでECサイトを構築する際、プラグインのみで完結させるより、外部ECシステムと連携する方が多くのメリットがあります。

役割分担による最適化
WordPressと外部ECシステムは、それぞれ得意分野が異なります。
システム | 得意分野 | 担当機能 |
|---|---|---|
WordPress | コンテンツ発信・集客 | ブログ記事、SEO、ランディングページ、メディア運営 |
外部ECシステム | 販売・決済・物流 | 商品管理、在庫管理、注文処理、決済、配送連携 |
この役割分担により、それぞれの強みを最大限に活かせます。
具体例:
- WordPressでSEO記事を書く → 検索流入を獲得
- 記事から商品ページ(ECシステム)へリンク → 購入
- ECシステムで受注処理 → 配送手配
セキュリティリスクの分散
最大のメリットはセキュリティリスクの分散です。
WordPressのみで運用する場合:
- 顧客情報、決済情報がすべてWordPress内に
- WordPressが攻撃されると全データが危険
- セキュリティ対策の負担が大きい
外部ECシステムと連携する場合:
- 顧客情報、決済情報はECシステム側で管理
- WordPressが攻撃されても販売機能は無事
- ECシステム側が高度なセキュリティ対策を実施済み

ECシステムの専門機能を活用
外部ECシステムはEC専用に開発されているため、高度な機能が標準搭載されています。
Shopifyの場合:
- 多通貨対応(海外販売が容易)
- 100種類以上の決済方法
- POSシステム連携(実店舗との在庫連動)
- 配送業者との自動連携
- プリストアで機能拡張
- 24時間365日サポート
BASEの場合:
- 無料で開始可能
- Instagram販売連携
- 抽選販売機能
- デジタルコンテンツ販売
- クーポン・セール機能
- 独自ドメイン対応
カラーミーショップの場合:
- 国内EC向けに最適化
- 代引き、コンビニ決済など日本の決済に対応
- ヤマト運輸、佐川急便との連携
- 楽天市場、Yahoo!ショッピングとの在庫連携
- 電話サポートあり
連携方法の種類
① サブドメイン構成
最も一般的な方法です。
メインサイト(WordPress): https://example.com
ECサイト(外部システム): https://shop.example.com
メリット:
- 設定が簡単
- SEO的にも問題なし(同一ドメインとして認識)
- それぞれ独立して運用可能
デメリット:
URLが変わるため、若干の離脱リスク
② リバースプロキシ構成
高度な技術を使い、見た目上は同じドメイン内に見せる方法です。
メインサイト(WordPress): https://example.com
ECサイト(実態は外部、表示はWordPress配下): https://example.com/shop
メリット:
ユーザーから見ると完全に同じサイト
離脱リスクが最小
ブランドイメージの統一
デメリット:
- 技術的に難易度が高い
- サーバー設定が必要
- トラブル時の対応が複雑
③ APIによる商品データ連携
WordPress側に商品情報を表示し、購入時だけECシステムに飛ばす方法です。
メリット:
- WordPressで商品ページを作成可能
- SEO対策がしやすい
- デザインの自由度が高い
デメリット:
- 開発コストが高い
- 在庫同期の遅延リスク
- 保守が複雑
おすすめの組み合わせ
弊社オンサイトが支援実績から推奨する組み合わせ
小規模事業者(月商〜100万円):
- WordPress(集客) + BASE(販売)
- 理由: 両方とも無料で始められ、初期投資が最小
中規模事業者(月商100〜500万円):
- WordPress(集客) + Shopify(販売)
- 理由: Shopifyの機能が充実、成長にも対応可能
B2B・大規模(月商500万円〜):
- WordPress(集客) + makeshop / ebisumart(販売)
- 理由: 大規模対応、基幹システム連携可能
弊社オンサイトでは、クライアント様の事業規模や目標に応じて、最適なECシステムの選定と連携構築を支援しております。
WordPressでECサイトを運用する際の注意点
WordPressでECサイトを運用する際、初心者が陥りがちな落とし穴と、その対策を解説します。

定期的な更新とメンテナンス
なぜ更新が必要か:
- セキュリティの脆弱性修正
- 新機能の追加
- 不具合の修正
- PHP、MySQLなどの環境変化への対応
更新すべき対象:
- WordPress本体
- テーマ
- プラグイン
- PHP(サーバー環境)
更新の頻度:
- WordPress本体: マイナーアップデート(自動更新推奨)、メジャーアップデート(月1回確認)
- プラグイン: 週1回確認(セキュリティ系は即座に更新)
- テーマ: 月1回確認
- PHP: 年1回のバージョンアップ確認
更新前の注意点:
- 必ずバックアップを取る
・ UpdraftPlus、BackWPupなどで完全バックアップ・ データベースとファイル両方
- ステージング環境でテスト
・ 本番環境とは別に、テスト用の環境を用意・ 更新後に動作確認・ 問題なければ本番環境に反映
- プラグイン同士の互換性確認
・ 更新情報のチェンジログを確認・ レビューで不具合報告がないか確認
更新で起こりがちなトラブル:
- サイトが真っ白(ホワイトスクリーン)
- プラグインが動作しない
- デザインが崩れる
- 管理画面にログインできない
トラブル時の対処:
- バックアップから復元
- 問題のプラグインを特定して無効化
- テーマをデフォルトに戻す
- FTPで直接ファイルを修正
バックアップの自動化
バックアップの重要性:
- サーバー障害
- ハッキング被害
- 誤操作によるデータ削除
- プラグイン更新の失敗
これらのリスクに備えて、定期的な自動バックアップは必須です。
推奨バックアップ設定:
対象 | 頻度 | 保存期間 | 保存場所 |
|---|---|---|---|
データベース | 毎日 | 30日分 | 外部ストレージ |
ファイル(全体) | 週1回 | 8週分 | 外部ストレージ |
重要ページのみ | 更新時 | 無期限 | 外部ストレージ |
おすすめバックアッププラグイン:
UpdraftPlus:
- 自動バックアップ設定
- Google Drive、Dropbox、Amazon S3などに保存
- ワンクリック復元
- 無料版でも十分な機能
BackWPup:
- 詳細なスケジュール設定
- データベースとファイルを別々にバックアップ可能
- ログ機能が充実
VaultPress(Jetpack Backup):
- リアルタイムバックアップ
- Automattic社(WordPress開発元)提供
- 有料だが信頼性が高い
バックアップテストの実施:
バックアップを取るだけでは不十分です。定期的に復元テストを行いましょう。
- 月1回、テスト環境で復元確認
- 復元手順のマニュアル化
- 担当者の習熟
プラグインの入れすぎに注意
プラグインが多すぎると起こる問題:
- サイト表示速度の低下
・ 各プラグインがCSSやJavaScriptを読み込む
・ データベースへの問い合わせが増加
・ サーバー負荷が増大 プラグイン同士の競合
・ 機能が重複してエラー
・ JavaScriptライブラリのバージョン違い
・ フックの干渉セキュリティリスクの増加
・ 脆弱性を持つプラグインが混入
・ 更新されていないプラグイン
・ 信頼性の低い開発者のプラグイン
適切なプラグイン数:
- 推奨: 10個以内
- 許容範囲: 15個まで
- 20個以上: パフォーマンス問題が顕在化
プラグイン選定の基準:
チェック項目 | 確認内容 |
|---|---|
最終更新日 | 6ヶ月以内が望ましい |
有効インストール数 | 10万以上が安心 |
レビュー評価 | 4.5以上 |
WordPress対応バージョン | 最新版に対応 |
サポートフォーラム | 質問に回答があるか |
開発者の信頼性 | 他のプラグインの評判 |
不要なプラグインの見極め:
- 使っていない機能のプラグイン
- 同じ機能が重複しているプラグイン
- テーマに標準搭載されている機能と重複
- コードで代替可能な簡単な機能
SEOとページ速度の最適化
ECサイトの成功にSEOは不可欠ですが、WordPressのECサイトは重くなりがちです。
SEO対策の基本:
- タイトルとメタディスクリプションの最適化
・ Yoast SEOやRank Mathで設定
・ 商品ページごとに適切なキーワード
・ ユニークな説明文 商品ページのURL構造
・ https://example.com/product/商品名/のような分かりやすいURL
・ 日本語URLは避ける(エンコードされる)画像の最適化
・ alt属性の設定(商品名、特徴を記述)
・ ファイル名を意味のあるものに(red-tshirt-front.jpgなど)
・ WebP形式への変換構造化データの実装
・ 商品情報のマークアップ
・ レビューの星評価表示
・ 価格、在庫状況の明示
・ Schema.orgのProduct形式
ページ速度の最適化:
目標:
- PageSpeed Insights: 90点以上
- First Contentful Paint: 1.8秒以内
- Largest Contentful Paint: 2.5秒以内
具体的な施策:
対策 | 使用ツール | 効果 |
|---|---|---|
画像圧縮 | EWWW Image Optimizer | 大 |
遅延読み込み | Lazy Load | 中 |
キャッシュ | WP Rocket、W3 Total Cache | 大 |
CSS/JS圧縮 | Autoptimize | 中 |
CDN導入 | Cloudflare | 大 |
データベース最適化 | WP-Optimize | 小 |
不要なリビジョン削除 | Revision Control | 小 |
モバイル最適化:
- レスポンシブデザイン必須
- タップ可能なボタンサイズ(44px以上)
- フォントサイズ(16px以上)
- 横スクロール禁止
法的な対応(特定商取引法、個人情報保護)
ECサイトを運営する以上、法的な義務が発生します。
特定商取引法に基づく表記:
必須項目:
- 事業者の名称(法人名または氏名)
- 代表者氏名(法人の場合)
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
- 商品の販売価格
- 送料
- 代金の支払い時期と方法
- 商品の引渡時期
- 返品・交換の条件
これらを専用ページに明記し、全ページからリンクを設置します。
個人情報保護法への対応:
プライバシーポリシーの作成:
- 取得する個人情報の種類
- 利用目的
- 第三者提供の有無
- 開示請求の方法
- 問い合わせ窓口
SSL証明書の導入(必須):
- Let’s Encrypt(無料)で十分
- https://で始まるURLにする
- フォーム送信時の暗号化
Cookie使用の同意取得:
- EU向けに販売する場合は必須(GDPR対応)
- 国内のみでも対応推奨
- Cookie Noticeプラグインで実装
クレジットカード情報の取り扱い:
- 自社サーバーに保存しない(PCI DSS対応が必要になる)
- 決済代行会社(Stripe、GMOなど)を利用
- トークン決済方式の採用
弊社オンサイトでは、EC運営における法務面のアドバイスも行っており、特定商取引法やプライバシーポリシーのひな形提供も可能です。
WordPress ECサイトの将来的なスケール戦略
WordPressでECサイトを構築する場合、重要なのは「今作れるかどうか」だけでなく、「成長後にどう拡張するか」まで見据えておくことです。
事業拡大に伴い、アクセス増加、商品点数の増加、業務の複雑化などが発生します。その際、次の選択肢を検討することになります。
成長を見据えた設計のポイント
想定される拡張・移行パターン
- WordPress+高機能プラグインで機能拡張
- 会員ランク機能の追加
- サブスク・定期購入対応
- CRM連携強化
- 外部ECシステムへ段階的移行
- 受注・在庫管理のみ外部連携
- フロントはWordPress、バックエンドは別システム
- ShopifyやクラウドECへの全面移行
- パフォーマンス・セキュリティ強化
- グローバル展開対応
- API拡張による高度なデータ活用
移行時に発生する主な対応項目
- 顧客データ・商品データの移行
- 受注履歴の引き継ぎ
- SEO評価の維持(URL設計・リダイレクト)
- 決済・物流システムの再設定
- 会員パスワード再発行対応
特にSEO評価の引き継ぎに失敗すると、集客力が大きく低下する可能性があります。
成長を前提にした設計がリスクを減らす
「今は小規模だからWordPressで十分」という判断は合理的です。
しかし、将来的に月商数千万円規模を目指すのであれば、データ構造やURL設計、外部連携の可否まで含めて設計しておくことが重要です。
最初から「成長後の姿」を想定しておくことが、将来の再構築コストや機会損失を最小限に抑えるポイントになります。
よくある質問(FAQ)
WordPressでのECサイト構築に関して、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。
Q1. WordPressで本格的なECサイトは作れますか?
A: はい、可能です。ただし、規模や目的によって向き不向きがあります。
向いているケース:
- 月商500万円以下の小〜中規模EC
- ブログと連携したコンテンツマーケティング重視
- ニッチ商品や専門特化した商材
- デザインのカスタマイズ性を重視
向いていないケース:
- 月商1,000万円以上の大規模EC
- 数千〜数万点の大量商品を扱う
- 複雑な在庫管理や物流連携が必要
- 高速な処理速度が求められる
大規模な場合は、ECパッケージ(ecbeing、ebisumartなど)や外部ECシステムとの連携を検討すべきです。
Q2. 初心者でもWordPressのECサイトは作れますか?
A: 基本的なITリテラシーがあれば可能ですが、ある程度の学習は必要です。
必要なスキルレベル:
- WordPress の基本操作(記事投稿、固定ページ作成)
- ファイルのアップロード・ダウンロード
- 設定画面での各種設定
- 簡単なトラブルシューティング
学習にかかる時間:
- WordPress初心者: 1〜2ヶ月
- WordPress経験者: 2〜4週間
- Web制作経験者: 1週間
おすすめの学習方法:
- Udemy、Skillshareなどのオンライン講座
- WordPress公式ドキュメント
- YouTubeのチュートリアル動画
- 書籍(「WordPressでECサイトを作ろう」など)
不安な場合の選択肢:
- 制作会社への外注
- フリーランスへの依頼
- WordPressスクールの受講
- 弊社オンサイトの内製化支援サービス
Q3. WooCommerceとWelcartはどちらがおすすめですか?
A: 日本国内のみで販売するならWelcart、グローバル展開や拡張性重視ならWooCommerceです。
Welcartがおすすめな人:
- 日本語サポートが欲しい
- 代引き、コンビニ決済が必須
- 日本の商習慣(送料、税金計算など)に対応したい
- 初めてECサイトを作る
WooCommerceがおすすめな人:
- 海外販売を視野に入れている
- 豊富な拡張プラグインを活用したい
- 大規模なECサイトを目指す
- 英語の情報収集に抵抗がない
両方とも:
- 無料で利用できる
- WordPressとの統合が良好
- コミュニティが活発
Q4. ECサイトの運営に月額費用はかかりますか?
A: WordPress本体とプラグインは無料ですが、サーバー代や決済手数料などのランニングコストは発生します。
月額費用の内訳(小規模ECの例):
項目 | 月額費用 |
レンタルサーバー | 1,000〜3,000円 |
ドメイン維持費 | 100〜200円(年間1,200〜2,400円) |
有料プラグイン | 0〜5,000円 |
SSL証明書 | 0円(Let’s Encrypt) |
小計 | 1,100〜8,200円 |
取引ごとの費用:
- 決済手数料: 売上の3〜6%
- 配送費用: 1件あたり500〜1,500円
月商100万円の場合の例:
- 固定費: 5,000円
- 決済手数料: 30,000円(3%)
- 配送費: 100,000円(100件×1,000円)
- 合計: 約135,000円/月
Q5. セキュリティが心配です。大丈夫でしょうか?
A: 適切な対策を講じれば、十分に安全に運営できます。ただし、自己責任での管理が基本です。
最低限必要なセキュリティ対策:
- SSL証明書の導入(https化)
- セキュリティプラグインの導入
- WordPress、プラグインの定期更新
- 強固なパスワード設定
- 二段階認証の導入
- 定期的なバックアップ
- WAF(Webアプリケーションファイアウォール)の設定
より高度な対策:
- セキュリティ監視サービスの利用
- 保守会社との契約
- サーバー側のセキュリティ設定強化
- ログ監視
どうしても不安な場合:
外部ECシステム(Shopify、BASEなど)との連携を検討してください。ECシステム側がセキュリティを担保してくれます。
Q6. スマホ対応(レスポンシブデザイン)は必須ですか?
A: はい、絶対に必須です。
スマホからのEC利用率:
- 2024年時点で、EC売上の約70%がスマホ経由
- 若年層ほどスマホ比率が高い(80%以上)
- GoogleもモバイルファーストインデックスをSEOの基準に
スマホ対応の実装方法:
- レスポンシブ対応テーマを選ぶ(ほとんどの現代的テーマは対応済み)
- 実機での表示確認(iPhone、Android両方)
- タップ領域の最適化(ボタンは44px以上)
- フォームの入力しやすさ(数値入力には適切なキーボード表示)
- ページ速度(モバイルは特に遅延に敏感)
確認ツール:
- Google Mobile-Friendly Test
- PageSpeed Insights
- Chrome DevToolsのデバイスモード
Q7. 決済方法は何を用意すべきですか?
A: 最低限、クレジットカード、代引き、銀行振込の3つは必須です。
必須の決済方法(優先順):
- クレジットカード(利用率60〜70%)
- 代金引換(利用率15〜20%)
- 銀行振込(利用率5〜10%)
あると望ましい決済方法:
- Amazon Pay(Amazonアカウントで決済)
- PayPay(スマホ決済)
- 楽天ペイ
- LINE Pay
- 後払い決済(Paidy、NP後払いなど)
ターゲット層による優先順位:
- 若年層向け: スマホ決済(PayPay、LINE Pay)を重視
- 高齢層向け: 代引き、銀行振込を重視
- 高額商品: 後払い決済があるとカゴ落ち防止に効果
実装方法:
- Stripe: クレジットカード、Apple Pay、Google Pay対応
- GMOペイメントゲートウェイ: 多様な決済方法に対応
- WooCommerce / Welcartの決済プラグイン
Q8. 在庫管理はどうすればいいですか?
A: ECプラグインの標準機能で基本的な在庫管理は可能です。
WooCommerce / Welcartの標準在庫管理機能:
- 在庫数の設定
- 在庫の自動減算(購入時)
- 在庫切れ表示
- 在庫アラート通知
- バックオーダー(取り寄せ)対応
これで足りないケース:
- 複数倉庫を管理
- 実店舗とECの在庫連動
- ロット管理、賞味期限管理
- 複数モール(楽天、Yahoo!など)との在庫同期
高度な在庫管理が必要な場合:
- 有料プラグイン(ATUM Inventory Managementなど)
- 外部の在庫管理システム(WMS)との連携
- 基幹システム(ERP)との統合
弊社オンサイトでは、在庫管理システムの選定と連携構築も支援しております。
Q9. 既存のWordPressサイトにEC機能を追加できますか?
A: はい、既存サイトにECプラグインを追加するだけで可能です。
追加の手順:
- バックアップを取る
- WooCommerceまたはWelcartをインストール
- 基本設定(通貨、税率、送料など)
- 決済方法の設定
- 商品登録
- テスト購入で動作確認
注意点:
- 既存テーマがECプラグインに対応しているか確認
- プラグインの競合がないかテスト
- サーバースペックが十分か確認(アクセス増加に備える)
テーマの互換性:
多くのテーマはWooCommerceに対応済みですが、カスタマイズされたテーマの場合は調整が必要なこともあります。
Q10. WordPressのECサイトを支援してもらえますか?
A: はい、弊社オンサイト株式会社では、WordPressを活用したECサイト構築・運営支援を行っております。
支援サービス内容:
- EC戦略の立案
- WordPress ECサイトの構築(新規・リニューアル)
- プラグイン選定とカスタマイズ
- 外部ECシステムとの連携設計
- SEOコンテンツマーケティング支援
- 運営の内製化支援(人材育成)
- システム開発・カスタマイズ
サポート対象:
- EC新規参入を検討している事業者
- 既存ECサイトのリニューアル
- 社内EC運営体制の構築
- ECサイトの売上改善
詳しくは、弊社公式サイト(https://on-sight.biz/)からお問い合わせください。
まとめ
WordPressを使ったECサイト構築について、作り方からメリット・デメリット、費用、事例まで詳しく解説してきました。最後に、重要なポイントをまとめます。
WordPressでECサイトを作る3つの方法
- ECプラグインを導入(WooCommerce、Welcart)
- ECテーマを活用
- 外部ECシステムと連携(Shopify、BASE、カラーミーショップなど)
メリット
✅ 費用を抑えて開始できる(初期費用ほぼゼロ)
✅ SEOに強く、コンテンツマーケティングで集客できる
✅ プラグインで柔軟に機能拡張できる
✅ ブログとECを一元管理できる
✅ デザインの自由度が高い
デメリット
❌ セキュリティリスクが高い(自己管理が必要)
❌ 公式サポートがない(トラブル時は自己解決)
❌ 決済方法の選択肢が限られる
❌ EC専用機能の実装が難しい(技術知識が必要)
❌ サイト表示速度が遅くなりがち
こんな事業者におすすめ
- 月商500万円以下の小〜中規模EC
- コストを抑えてスタートしたい
- ブログとECを連携させたい
- ニッチ市場や専門特化した商材を扱う
- デザインやブランディングにこだわりたい
こんな事業者には不向き
- 月商1,000万円以上の大規模EC
- 数千点以上の大量商品を扱う
- 複雑な在庫管理や物流連携が必要
- 技術的なサポートが必須
- セキュリティリスクを最小化したい
CASE
支援事例
オンサイトの支援事例を一部掲載しています。




